デジタルオプションは、あらかじめ決められた金額を満期日に差金決済するオプションの一種です。買い手と売り手の双方が最大損失額を事前に決定できるというメリットがあります。

一般的なオプションと同様に、デジタルオプションも特定の金融商品（原資産）を特定の日時（権利行使日）に、特定の価格（権利行使価格）で売買を執行する権利を売買する取引です。買い手はプレミアムと呼ばれる代金を支払って、原資産を権利行使価格で行使期限に売買する権利を取得します。

デジタルオプションの特徴は、対象原資産の価格が特定の条件を満たすかどうかを二者択一で予想する点です。予想が的中すれば収益を確保できますが、外れた場合は収益がゼロとなります。その予想には4つの種類があります。

1. ラダーオプション: 一定期間後に対象原資産の価格がある水準以上に上昇するかどうかを予想します。
2. ワンタッチオプション: 一定期間内にあらかじめ設定した条件を満たすかどうかを予想します。
3. レンジオプション: 一定期間内に設定したレンジを維持するかどうかを予想します。
4. ライズ/フォールオプション: 取引終了時点において対象価格があらかじめ設定した条件よりも上がるか下がるかを予想します。

デジタルオプションは一般的なオプションと比べて、投機性が強く、予想によって収益の有無が決まるため、リスク管理が重要です。