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2025/03/03 12:09:25

トランプ大統領、中国への追加関税を表明

この記事は最後に更新されました 2025/09/22 18:15:44

中国の輸入品に追加関税20%表明 

アメリカのトランプ大統領は27日、中国からの輸入品に対し、3月4日から新たに10%の追加関税を課す意向を表明した。トランプ大統領は記者団に対し、「10プラス10だ。つまり2番目の10だ。最終的に薬物の流入は止まるだろう」と述べ、関税措置が安全保障と直結しているとの認識を強調した。

これにより、中国からの輸入品に対する関税は合計20%に引き上げられる。なお、トランプ大統領は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」でこの決定を明らかにし、フェンタニルなどの違法薬物の流入が続いていることを理由に挙げた。

一方、中国商務省は28日、「WTOルール違反であり、多国間貿易体制を損なう」と強く反発した。さらに「米国企業や消費者の負担が増大し、グローバルな産業チェーンの安定を脅かす」と主張した。加えて「誤った道を進まず対話で解決すべき」と呼びかけつつ、「必要な対抗措置を講じる」として、報復の可能性も示唆した。

 

メキシコ・カナダへの関税発動決定

トランプ大統領は、メキシコとカナダからの輸入品に対する25%の関税措置も、3月4日に予定通り発動すると述べた。これは当初2月に発動予定でしたが、両国首脳との会談を経て一度延期されていた。今回の25%関税により、両国からの輸入品に対する関税が大幅に引き上げられることになる。トランプ大統領は、フェンタニルの流入が多くの米国人に「苦難」を与えていると非難し、麻薬の流入が「止まる、もしくは大幅に制限されるまで、関税は発動される」と強調した。

 

4月導入予定の「相互関税」

貿易相手国がアメリカに高い関税を課している場合、同じ水準の関税をかける「相互関税」についても、4月2日に導入する考えを改めて示した。これにより、貿易相手国との関税水準の均衡を図ることを目指している。

今回の一連の発表を受け、貿易関係のさらなる緊張や市場への影響が懸念されている。今後の各国間の交渉や経済動向が注目されている。

 

よくある質問

Q1.関税とは?

A.関税とは、外国から輸入される商品に対して課される税金のことだ。国が自国の産業を守ったり、貿易政策を調整したりする目的で設定される。例えば、最近米国が中国からの輸入品に関税を課すことで、貿易交渉を有利に進めようとしている。

 

Q2.トランプ相互関税とは?

A.トランプ相互関税とは、アメリカのトランプ大統領が打ち出した貿易政策の一つだ。これは、アメリカに対して高い関税を課している国に対し、アメリカも同じ関税率で対抗するという方針だ。いわゆる「関税のつり合い」を取ることで、不公平な貿易条件を是正し、アメリカ国内の産業を守る狙いがあった。

 

Q3.中国への追加関税の影響は?

トランプ米大統領の中国への追加関税発言を受け、関税を巡る先行き不透明感が一層強まり、リスク回避の動きが加速した。その影響で、28日の東京株式市場では日経平均株価が反落し、一時1400円超の下落を記録した。また、米金利の上昇に伴い、ドル円相場は一時150円10銭台まで上昇した。

Yahooによるデータ(2025年2月28日)

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